1.明日に向って走れ

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

流れる云を追いかけながら
本当のことを话してみたい
いつか失った怒りを胸に
别れを祝おう
通りすがりに微笑みを持ち
一人である事を忘れた时
ノアの箱舟が笑って消えた
谁のせいじゃなく
もう君に逢うこともない 心はゆれても
だから
明日に向って走れ こぶしを握りしめて

扉を开けたら いつもの笑颜
约束だから 散步もしよう
梦は消えたんだ そよ吹く风よ
人は悲しいね
求めあう爱は いつも届かず
残り火だけに体を寄せて
つかれた横颜いつもの呗
さよならだけだと
ほらおなじみの友が来たよ 何か话せよと
だけど
明日に向って走れ 言叶をつくろう前に

季节が仆をはこぶ
一日を抱きしめながら
この肩の重き罪を
明日はとき放て

だから
明日に向って走れ こぶしを握りしめて


2.せんこう花火

作词:吉屋信子
作曲:吉田拓郎

せんこう花火がほしいんです
海へ行こうと思います
谁かせんこう花火をください
ひとりぼっちの私に

风が吹いていました
ひとりで步いていました
死に忘れたトンボが一匹
石ころにつまづきました

なんでもないのに泣きました


3.元气です

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

谁もこっちを向いてはくれません
一年目の春 立ち尽くす私
道行く人々は 日々を追いかけ
今日一日でも 确かであれと愿う
わずかにのぞいた 雨上りの空を见て
笑颜を作って “どうですか?”と 问いかける
色んな事があり 爱さえ见失う
それでも 谁かと触れ合えば
そうだ 元气ですよと 答えよう

风よ运べよ远い人へこの便り
二年目の夏 泪ともらい水
幸福の色は 阳に烧けた肌の色
唇に浮かんだ 言叶は潮の味
出会いや别れに 惯れてはきたけど
一人の重さが 谁にも伝わらず
どこかへ旅立てば ふり返りはしない
それでもこの町に 心をしずめたい
そうだ元气ですよと 答えたい

夕暮れ时には想いがかけめぐり
三度目の秋に 何かが摇れている
时间をとめても 过ぎ行くものたちは
はるかな海原に ただよい梦と散る
かすかに闻こえた やさしさの歌声は
友や家族の 手招きほどなつかしく
木の叶にうずもれて 季节に身を任かす
それでも 私は私であるために
そうだ 元气ですよと 答えたい

自由でありたい心のままがいい
四年目の冬に 寒さを拒むまい
どれだけ步いたか 考えるよりも
しるべ无き明日に 向かって进みたい
あなたの人生が いくつもの旅を经て
归る日来れば 笑って迎えたい
私も今また 船出の时です
言叶を选んで 渡すより
そうだ 元气ですよと 答えよう


4.こうき心 '73

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

街を出てみよう
今住んでるこの街が
美しくみどりにおおわれた
心のふるさとだったとしても
街を出てみよう
汽车にのってみよう

话をしてみよう
今话してるその人たちが
やさしく心をうちあけた
あいすべき人たちだったとしても
话をしてみよう
知らない人の中で

恋をしてみよう
今恋してるあの人が
これこそ私の心の人と
信じれるすばらしい人だったとしても
恋をしてみよう
もう一度すべてをかけて

なみだを流してみよう
今悲しみの中にあっても
なみだをこらえて生きてゆく
强い人间だったとしても
なみだを流してみよう
ひとみを濡らしてみよう

雨にうたれてみよう
今しあわせにひたりたくても
またくる人生の街角で
本当のしあわせをみつけるまで
雨にうたれてみよう
外は雨がふっている


5.言叶

作词:松本隆
作曲:吉田拓郎

电话の声は ささやきまじり
ごめん起こしてしまったんだね
いま他爱ないやりとりのあと
ぼくは一言闇に浮かべた
“爱してる”

月并みすぎる一言だけど
他にどうにも言い方がない
静けさのあと惊く君が
时を两手でもて余してる
“爱してる”

そう三ヶ月恼んで来たよ
そして最后の三日は苦しみ
心の奥の暗い迷路で
たった五文字の道しるべ见た
“爱してる”

君は未来をこわがっているし
ぼくは过去へと缚られている
こんな何处にも转がっている
言叶が一番重いんだなんて
“爱してる”

预かっとくってそう言うんだね
ぼくの言叶を鸟カゴに入れちまって
そうさ君の部屋のガラス箱に入れて
ゆっくりながめて见るんだね
“爱してる”

こわい言叶を言ってしまった
もう友だちで居られないんだよ
人生さえも涂り替えるほど
こわい言叶を言ってしまった
“爱してる”


6.旅の宿

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

浴衣のきみは尾花の簪
热烂德利の首つまんで
もういっぱいいかがなんて
みょうに色っぽいね

ぼくはぼくで趺坐をかいて
きみの颊と耳はまっかっか
ああ风流だなんて
ひとつ俳句でもひねって

部屋の灯をすっかり消して
风吕あがりの发いい香り
上弦の月だったっけ
ひさしぶりだね
月みるなんて

ぼくはすっかり醉っちまって
きみの膝枕にうっとり
もう饮みすぎちまって
きみを抱く气にもなれないみたい


7.花醉曲

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

心のかたすみに
闭ざされてたやさしさを
あなたが思い出させてくれた

短い夜だった
话すことよりそばにいる
それだけで たしかめ合う二人

街は二つの影を深い眠りの中に
他人(ひと)の目には うつらないように
やさしく やさしく 包む
ア~ア~
ふれあった口唇に
恋という名のささやきを
あなたが思い出させてくれた

忘れかけてた人の心のぬくもりを
せめて今は 感じていたい
それが それが 爱さ
ア~ア~
生きている
もつれあい もがきながら
今日もまたどこかで
息づいている 生命


8.ビートルズが教えてくれた

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

发と髭をのばして ボロを着ることは简单だ
うじうじと吹き溜りのスナックで
腕を组みながら
考え深そうな颜をするのも乐にできる
日阴ばかりを好んでいては
いじけてしまうんだぜ
もっと阳气であっていいんじゃないか
もっと阳气でもいいんじゃないか

勋章を与えてくれるなら
女王陛下からもらってしまおう
女王陛下はいい女だから
つきあってみたいと思う
それも自由だとビートルズは教えてくれた

くれるものはもらってしまえ
欲しいものはものにしたい
その代わり舍てるのも胜手さ
もらうも舍てるも胜手さ

ビートルズが教えてくれた
ビートルズが教えてくれた
ビートルズが

人が幸せになるのを
批判する权利は谁にもない
みんな 幸せになっていいんだ
人に迷惑さえかけなければね

ビートルズが教えてくれた
ビートルズが教えてくれた
ビートルズが

ビートルズが教えてくれた
ビートルズが教えてくれた
ビートルズが


9.暮らし

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

男だったんだと 女が居て气づいた
弱虫なんだと 酒を饮んでわかった

ウソもついていたと かがみの自分に言った
やさしさもあると 我が子を抱いて思った

いつも一人なんだと 生きてみて知った
いつか死ぬんだと やまいの中で笑った

臆病なんだと 呗を呗って思った
许してもいいと 里切りを认めた

友だちを思って 人を伤つけた
こんな世の中と 自分を舍ててみた

これからどうしようと タバコに火をつける
明日があるからと 今日は默りこむ

いつも胜てるんだと ゲームをやめなかった
气ままにやりたいと 恶い梦を见た


10.金曜日の朝

作词:安井かずみ
作曲:吉田拓郎

トロリトロトロ 眼がさめる
雾もはれてた 赤い屋根
チェックのカーテンごしに(チェックの阳ざしが)
ぼくの足をくすぐる
だけど今でも气にかかる
君は突然出ていった
旅で见つけた运动ぐつ
はきなれたあの白いくつ
つっかけて 消えたまま

背中まるめて 步くたび
ぼくがうろつく この街は
何故かパリーに似ている(やさしい女の)
ため息なんか 闻きたい
だけど今でも气にかかる
君はセーター肩にかけ
かかとつぶした运动ぐつ
夏を步いた白いくつ
恋といっしょに 消えたまま

洗いざらしの ブルージーン
残ったお金が あと少し
气にするほどのわるい事(ないなら土曜日)
バラでも买って归ろう
だけど今でも气にかかる
君と映画を见た归り
小雨にぬれた运动ぐつ
赤いドアに脱ぎすてた
いつのまにやら 消えたまま


11.夏休み

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

麦わら帽子は もう消えた
たんぼの蛙は もう消えた
それでも待ってる 夏休み

姊さん先生 もういない
きれいな先生 もういない
それでも待ってる 夏休み

绘日记つけてた 夏休み
花火を买ってた 夏休み
指おり待ってた 夏休み

畑のとんぼは どこ行った
あの时逃がして あげたのに
ひとりで待ってた 夏休み

西瓜を食べてた 夏休み
水まきしたっけ 夏休み
ひまわり 夕立 せみの声


12.シンシア

吉田拓郎&かまやつひろし
作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

なつかしい人や 町をたずねて
汽车を降りてみても
目に写るものは 时の流れだけ
心がくだけて行く
归ってゆく场所もないのなら
行きずりのふれあいで
なぐさめ合うのもいいさ
シンシア そんな时 シンシア 君の声が
戻っておいでよと呗ってる
君の部屋のカーテンやカーペットは
色あせてはいないかい

人ごみにかくれて 肩をすぼめて
自分を见つめた时
过ぎ去った梦が くずれ落ちる
长い夜が终わる
夜空は町に落ち 人々が
笑いながら通りすぎる
あの日と同じ所を
シンシア そんな时 シンシア 君の声が
戻っておいでよと呗ってる
君の部屋に仆一人居てもいいかい
朝を待つのがこわいから

シンシア 归る场所も シンシア ないのなら
シンシア 君の腕で シンシア 眠りたい


13.たどり着いたらいつも雨降り

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

疲れ果てている事は
谁にも隐せはしないだろう
ところが俺らは何の为に
こんなに疲れてしまったのか

今日という日が
そんなにも大きな一日とは思わないが
それでもやっぱり考えてしまう
あゝ このけだるさは何だ

いつかは何处かへ落着こうと
心の置场を搜すだけ
たどり着いたらいつも雨降り
そんな事のくり返し

やっとこれで俺らの旅も
终ったのかと思ったら
いつもの事ではあるけれど
あゝ ここもやっぱりどしゃ降りさ

心の中に伞をさして
裸足で步いている自分が见える

人の言叶が右の耳から左の耳へと通りすぎる
それ程头の中はからっぽになっちまってる

今日は何故か稳やかで
知らん颜してる自分が见える


14.おきざりにした悲しみは

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

生きてゆくのは ああ みっともないさ
あいつが死んだ时も
おいらは饮んだくれてた
そうさ おいらも罪人のひとりさ
ああ また あの悲しみを
おきざりにしたまま

まつりごとなど もう问わないさ
气になることといえば
今をどうするかだ
そうさ あいつとうまくやらなければ
ああ また あの悲しみを
おきざりにしたまま

おまえだけは もう里切らないさ
激しさが色褪せても
やさしさだけ抱きしめて
そうさ おまえは女だからね
ああ また あの悲しみを
おきざりにしたまま

おきざりにした あの悲しみは
葬るところ
どこにもないさ
ああ おきざりにした あの生きざまは
夜の寝床に抱いてゆくさ

ああ おきざりにした あの生きざまは
夜の寝床に抱いてゆくさ


15.まにあうかもしれない

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

仆は仆なりに自由に振るまってきたし
仆なりに生きてきたんだと思う
だけど、だけど 理由もなく
めいった气分になるのはなぜだろう

思ってる事とやってる事の
违う事へのいらだちだったのか
だから仆は自由さをとりもどそうと
自分を轻蔑して、自分を追いこんで

なんだか自由になったように
意气がっていたのかも知れないんだ
まにあうかもしれない今なら
今の自分を舍てるのは今なんだ

まにあわせなくては今すぐ
阳气になれるだろう今なら
大切なのは思い切ること
大切なのは舍て去ること

そうすりゃ自由になれるなんて
思っている程甘くはないけれど
だけど今は舍て去ることで
少し位はよくなると思えるんだ

まにあうかもしれない今なら
まにあうかもしれない今すぐ

なんだか自由になったように
意气がっていたのかも知れないんだ
まにあうかもしれない今なら
今の自分を舍てるのは今なんだ


16.襟裳岬

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

北の街ではもう 悲しみを暖炉で
燃やしはじめてるらしい
理由のわからないことで 恼んでいるうち
老いぼれてしまうから
默りとおした岁月を
ひろい集めて 暖めあおう
襟裳の春は 何もない春です

君は二杯目だよね コーヒーカップに
角砂糖をひとつだったね
舍てて来てしまった わずらわしさだけを
くるくるかきまわして
通りすぎた夏の匈い
想い出して 怀かしいね
襟裳の春は 何もない春です

日々の暮しはいやでも やってくるけど
静かに 笑ってしまおう
いじけることだけが 生きることだと
饲い驯らしすぎたので
身构えながら话すなんて
ああ おくびょう なんだよね
襟裳の春は 何もない春です
寒い友だちが 访ねてきたよ
远虑はいらないから 暖まってゆきなよ


17.ひらひら

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

吃茶店に行けば今日もまた
见出し人间の群れが
押し合いへし合い つつきあっているよ
恋の都合がうまくいくのは お互いの话じゃなくて
见知らぬ他人の噂话
お笑い草だ お笑い草だ
ああ 谁もかれもチンドン屋
おいらもひらひら お前もひらひら
あいつもひらひら 日本中ひらひら
ちょいとマッチを擦りゃあ 火伤をしそうな
そんな赖りないつき合いさ

ラッシュ・アワーをごらんよ今朝もまた
见出し人间の群れが
押し合い へし合い でかけて行くよ
商卖・取引うまく行くのは ほんとの话じゃなくて
どこかで仕入れた噂话
用心しろよ 用心しろよ
ああ そのうち 君もねらわれる
おいらもひらひら お前もひらひら
あいつもひらひら 日本中ひらひら
ちょいとマッチを擦りゃあ 燃えてしまいそうな
そんな赖りない世の中さ

おいらもひらひら お前もひらひら
あいつもひらひら 日本中ひらひら


18.唇をかみしめて

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

ええかげんな奴じゃけ
ほっといてくれんさい
アンタと一绪に
泣きとうはありません

どこへ行くんネ
何かエエ事あったんネ
住む气になったら
手纸でも出しんさいや

季节もいくつか
访ねて来たろうが
时が行くのもワカラン位に
目まぐるしかったんじゃ
人が好きやけネー 人が好きやけネー

さばくもさばかんも 空に任したんヨー

人がおるんヨネー 人がそこにおるんヨネー

何かはワカラン
足りんものが あったけん
生きてみたんも
许される事じゃろう

自分の明日さえ
目に写りもせんけれど
おせっかいな奴やと
笑わんといてくれ

理屈で爱など
手にできるもんならば
この身をかけても すべてを舍てても
幸福になってやる
人が泣くんヨネー 人が泣くんヨネー

选ぶも选ばれんも 风に任したんヨー

人がおるんヨネー 人がそこにおるんヨネー

心が寒すぎて
旅にも出れなんだ
アンタは行きんさい 远くへ行きんさい
何もなかったんじゃけん
人が呼びよるネー 人が呼びよるネー

行くんもとどまるも それぞれの道なんヨ

人が生きとるネー 人がそこで生きとるネー

人がおるんヨネー 人がそこにおるんヨネー


19.落阳

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

しぼったばかりの夕阳の赤が 水平线からもれている
苫小牧発・仙台行きフェリー
あのじいさんときたら わざわざ见送ってくれたよ
おまけにテープをひろってね 女の子みたいにさ
みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に 阳が沈んでゆく

女や酒よりサイコロ好きで すってんてんのあのじいさん
あんたこそが正直ものさ
この国ときたら 赌けるものなどないさ
だからこうして漂うだけ
みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に 阳が沈んでゆく

サイコロころがしあり金なくし フーテン暮らしのあのじいさん
どこかで会おう 生きていてくれ
ろくでなしの男たち 身を持ちくずしちまった
男の话を闻かせてよ サイコロころがして
みやげにもらったサイコロふたつ 手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に 阳が沈んでゆく


20.人间なんて

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

人间なんて ラララ ラララララ
人间なんて ラララ ラララララ

何かが欲しい オイラ
それが何だかは わからない
だけど 何かが たりないよ
いまの 自分もおかしいよ

空に浮かぶ 云は
いつかどこかへ 飞んでゆく
そこに 何かが あるんだろうか
それは谁にも わからない

人间なんて ラララ ラララララ
人间なんて ラララ ラララララ


21.イメージの诗

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

これこそはと 信じれるものが
この世にあるだろうか
信じるものがあったとしても
信じないそぶり
悲しい泪を流している人は
きれいなものでしょうね
泪をこらえて 笑っている人は
きれいなものでしょうね

男はどうして女を求めて
さまよっているんだろう
女はどうして 男を求めて
着饰っているんだろう
いいかげんな奴らと 口をあわして
俺は步いていたい
いいかげんな奴らも 口をあわして
俺と步くだろう

たたかい续ける人の心を
谁もがわかってるなら
たたかい续ける人の心は
あんなには 燃えないだろう
伤つけあうのが こわかった昔は
远い过去のこと
人には人を伤つける力があったんだろう

吹きぬける风のような
俺の住む世界へ
一度はおいでよ
荒れはてた大地にチッポケな花を一つ
咲かせておこう
俺もきっと君のいる太阳のあるところへ
行ってみるよ
そして きっと言うだろう
来てみて良かった 君がいるから

长い长い坂を登って
后を见てごらん
谁もいないだろう
长い长い坂をおりて
后を见てごらん
皆が上で手を振るさ
きどったしぐさが したかったあんた
镜を见てごらん
きどったあんたが映ってるじゃないか
あんたは立派な人さ

空を飞ぶのは鸟に羽があるから
ただそれだけのこと
足があるのに步かない俺には
羽も生えやしない

激しい激しい恋をしている俺は
いったい谁のもの
自分じゃ 言いたいのさ
君だけの俺だと 君だけのものだよと
里切りの恋の中で
俺は一人もがいている
はじめから だますつもりでいたのかい
仆の恋人よ

人の命が绝える时が来て
人は何を思う
人の命が生れる时には
人はただ笑うだけ

古い船には新しい水夫が
乘り迂んで行くだろう
古い船をいま 动かせるのは
古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も 新しい船のように
新しい海へ出る
古い水夫は知っているのさ
新しい海のこわさを

いったい
俺たちの魂のふるさとってのは
どこにあるんだろうか
自然に归れって言うことは
どう言うことなんだろうか
谁かが言ってたぜ
俺は人间として 自然に生きているのさ
自然に生きるって
わかるなんて
何て不自然なんだろう

孤独をいつの间にか
淋しがり屋と かんちがいして
キザなセリフをならべたてる
そんな自分を见た
悲しい男と 悲しい女の
いつもひとりごと
それでもいつかは
いつものように 慰めあっている


22.春だったね

作词:田口淑子
作曲:吉田拓郎

仆を忘れた顷に
君を忘れられない
そんな仆の手纸がつく

くもりガラスの窗をたたいて
君の时计をとめてみたい
あゝ仆の时计はあの时のまま
风に吹きあげられたほこりの中
二人の声も消えてしまった
あゝ あれは春だったね

仆が思い出になる顷に
君を思い出にできない
そんな仆の手纸がつく

风に摇れるタンポポをそえて
君の泪をふいてあげたい
あゝ仆の泪はあの时のまま
广い河原の土手の上を
ふり返りながら走った
あゝ あれは春だったね

仆を忘れた顷に
君を忘れられない
そんな仆の手纸がつく

くもりガラスの窗をたたいて
君の时计をとめてみたい
あゝ仆の时计はあの时のまま
风に吹きあげられたほこりの中
二人の声も消えてしまった
あゝ あれは春だったんだね


23.マークII

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

さよならが 言えないで どこまでも步いたね
街あかりさえ消えて 足音が淋しいよ
わかってくれる ただ一人の君を はなしたくないのに
冷たいこの世界

みつめたら 泣いていた いとおしい君だった
悲しみをこらえてる 伤ついた若い恋
また会うときは 大人になっているだろう 别れたくないのに
冷たいこの世界

年老いた男が 川面を见つめて
时の流れを 知る日が 来るだろうか


24.ともだち

吉田拓郎とLOVE2ALLSTARS
作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

やるせない 思いを胸に
友だちは 去りました
今日という 日のくることは
さけられぬ ことだったのでしょう

友だちは 遥かな旅路に
今いちど たたないかと
手をとって ふるえる声で
言ったけど あきらめたのでしょう

果てしなく 广がる梦と
自由とが ほしかった
あてのない 长い道でも
何かしら 信じてたのでしょう

今日の日は私にとっては
届かない 彼でした
ふりかえる ことすら忘れて
友だちが こわかったのでしょう

汽车に乘る 后姿が
友だちを 语ってた
いくたびか こみあげてくる
悲しみも こらえてたのでしょう

伤つけることはしたくない
优しさがわかりすぎて
バカヤロウ って言ってほしかった
それだけを 言い忘れたのでしょう


25.流星

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

たとえば仆が まちがっていても
正直だった 悲しさがあるから……流れて行く
静けさにまさる 强さは无くて
言叶の中では何を 待てばいい……流れて行く
たしかな事など 何も无く ただひたすらに 君が好き
梦はまぶしく 木もれ阳透かす 少女の黑发 もどかしく
君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか

さりげない日々に つまずいた仆は
星を数える 男になったよ……流れて行く
远い人からの 诱いはあでやかで
だけど访ねさまよう风にも 乘り迟れ……流れて行く

心をどこか 忘れもの ただそれだけで つまはじき
幸福だとは 言わないが 不幸ぶるのは がらじゃない
君の欲しいものは何ですか 君の欲しいものは何ですか

流れる星は 今がきれいで ただそれだけに 悲しくて
流れる星は かすかに消える 思い出なんか 残さないで
君の欲しいものは何ですか 仆の欲しかったものは何ですか


26.知识

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

どこへいこうと胜手だし
何をしようと胜手なんだ
发の毛を切るのもいいだろう
气疲れするのは自分なんだ

うまくやるのもいいものだ
おいしいものには味がある
おしつけられたら逃げてやれ
气にする程の奴じゃない

人を语れば世を语る
语りつくしてみるがいいさ
理屈ばかりをブラ下げて
首が飞んでも血も出まい

言叶をみんな食い荒らし
知识のみがまかり通る
一人になるのに理由がいるか
理由があるから生きるのか

自由を语るな不自由な颜で
君は若いと言うつもりかい
年功序列は古いなどと
かんばんだけの知识人よ

人を语れば世を语る
语りつくしてみるがいいさ
理屈ばかりをブラ下げて
首が飞んでも血も出まい


27.加川良の手纸

作词:加川良
作曲:吉田拓郎

拜启 仆はとても残念でした
あの日君が ホワイト・ジーンでなかった事が
スカートもいいけれど ホワイト・ジーンなら
もっと かっこよかったと思います

あの日の映画 ダーティ・ハリーはどうでした
君はニュースの方が乐しそうだったけれど
クリント・イーストウッドっていいでしょう
こんども学割で见られたらと思います

归りに饮んだコーヒーはおいしくなかったね
たっぷりミルクを入れたほうがよかったみたい
昨日 インスタント・コーヒーを一ビン买いました
家で饮むコーヒーって なぜ まずいんでしょう

今度お金がはいったら テレビを买おうと思います
邻の田中さんが カラー・テレビなので
深夜剧场まで见せてもらっています
でも いつまでも そうしてはいられないでしょう

田中さんの奥さんが とってもいい人で
今朝もベーコン・エッグをごちそうになりました
おかげで仆は元气です
この手纸 おお急ぎでポストに入れて来ます

そうそう まだ思い出した事がありました
仆と映画に行って コーヒーを饮んだ事を
もう お母さんは知っているのでしょうか
もう 仆の事も话したのでしょうか

バス停まで送って 归り道に考えました
お母さんは君の话しに微笑んでくれたでしょうか
まあいいや 纸が残り少なくなりました
田中さんからも よろしくとの事でした

ごきげんよう
ごきげんよう


28.伽草子

作词:白石ありす
作曲:吉田拓郎

雨もふりあきて
风もやんだようだね
つい今しがたまで
ドンチャン骚いでた街が
ひっそりかんと
ひざを正してさ
静かだねー 静かだねー
梦でも食べながら
もう少し 起きてようよ

君も少しは
お酒を饮んだらいいさ
おぼえたての歌を
呗ってほしい夜だ
スプーンもお皿も
耳をすましてさ
ああいいネー ああいいネー
泣き出しそうな声で
もう少しいきますか

云が飞ばされて
月がぽっかりひとり言
こんな空は昔
ほうきに乘った
魔法使いのものだったよと
悲しい颜してさ
君の绘本を 闭じてしまおう
もう少し幸せに
幸せになろうよ


29.どうしてこんなに悲しいんだろう

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

悲しいだろう みんな同じさ
同じ夜を むかえてる
风の中を 一人步けば
枯叶が肩で ささやくョ

どうしてだろう このむなしさは
谁かに逢えば しずまるかい
こうして空を 见あげていると
生きてることさえ むなしいョ

これが自由というものかしら
自由になると 淋しいのかい
やっと一人になれたからって
泪が出たんじゃ困るのサ
やっぱり仆は人にもまれて
皆の中で 生きるのサ

人の心は 暖かいのサ
明日はもう一度 ふれたいな
一人ごとです 气にとめないで
ときには こんなに思うけど
明日になるといつもの样に
心を闭ざしている仆サ


30.都万(つま)の秋

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

イカ钓り船が归ると ちいさなおかみさんたちが
エプロン姿で 防波堤を驱けてくるよ
都万の朝は 眠ったまま
向うの浜じゃ 大きなイカが手ですくえるんだよ

おかみさんは待っている 亭主の自慢话をね
默ってイカを洗う亭主に 相槌うってね
隐岐の岛は 逃げるとこなし
盗人だって ここじゃどこにも隐れられない

海のきげんをとってきた 都万のおかみさんたち
ひと荒れすりゃ ひと年も老けてきた
明日の朝は 去ってしまおう
だって ぼくは怠けものの渡り鸟だから


31.おやじの呗

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

おやじが全てだなんて 言いませんよ
仆一人でやった事だって 泽山ありましたよ
一つだけ言ってみたいのは
おやじが 人を疑うことを 教えてくれたこと
おやじは 悲しいくらいに 强い人でしたよ

おやじが全てだなんて 言いませんよ
仆一人でやったことだって 泽山ありましたよ
一つだけ言ってみたいのは
おやじが 人を里切ることを 教えてくれたこと
おやじは 泣きたいくらいに ひどい人でしたよ

おやじが全てだなんて 言いませんよ
仆一人でやったことだって 泽山ありましたよ
一つだけ言ってみたいのは
おやじが 人を爱することを 教えてくれたこと
おやじは みじめなくらいに ひとりぼっちでしたよ

おやじが全てだなんて 言いませんよ
仆一人でやったことだって 泽山ありましたよ
一つだけ言ってみたいのは
おやじが 生きると云うことを 教えてくれたこと
おやじは やるせないくらいに 精一杯でしたよ

おやじが全てだなんて 言いませんよ
谁だって一人でできること位 ありますよね
一つだけ言ってみたいのは
おやじが いつもの口ぐせ通りに
生き拔いて 见せたこと
おやじは 谁にも见られずに 死んでゆきましたよ

おやじが全てだなんて 言いませんよ
だけど おやじもやっぱり 人间でしたよ
死んで やっと仆の胸を 热くさせましたよ
死んで やっと仆の胸を 热くさせてくれましたよ


32.赠り物

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

あの时仆は こう思ってたんだ
君になにかをしてあげられる
せめて歌ぐらいは呗ってあげられる
仆はギターを持ってたんだし

终わってたんだよ 何もかもが
その时から みんなまちがいだらけさ
もう行くよ もう何も言えなくなった

それから君の好きだった“雪”は
谁かに呗ってもらえばいいさ
今はわかり合おうよって时じゃないんだ
これで少しは气が乐になるだろうネ

笑ってたんだよ 心の中で
仆にはそれがきこえてくるんだ
舍てちまうよ 君のくれたものなんて

それは小さな物语なのさ
暗い路地に吐き舍ててしまおう
だから とどまるよって言わさなかった
そんな君にも罪などありゃしない

もういいんだよ それだけで
住んでた町のせいにしちまえばさ
サヨナラは 仆の背中にしょって行くさ


33.结婚しようよ

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

仆の发が肩までのびて
君と同じになったら
约束どおり 町の教会で
结婚しようよ whm…

古いギターをボロンと鸣らそう
白いチャペルが见えたら
仲间を呼んで 花をもらおう
结婚しようよ whm…

もうすぐ春がペンキを肩に
お花畑の中を 散步にくるよ

そしたら君は窗をあけて
エクボを见せる仆のために
仆は君を さらいにくるよ
结婚しようよ whm…

雨が上って 云のきれ间に
お阳样さんが 见えたら
ひざっこぞうを たたいてみるよ
结婚しようよ whm…

二人で买った绿のシャツを
仆のおうちの ベランダに并べて干そう

结婚しようよ 仆の发は
もうすぐ肩まで とどくよ


34.风邪

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

何もかもが なんでこんなに
うっとおしいんだろう
人とあってても 话すことさえ
ああ ああ おっくうだ
考えるということから
逃げ出したくてしかたない
步いてみようと思っても
身体は自由を失って
なんにもしたくないんだと
きざなせりふが またひとつ ああ ああ
これも风邪のせいならいいんだけどさ

仆はどこの谁なんだろう
みそっかすになっちゃった
あれが空かい 青空なんか ああ ああ 见えないよ
广岛よりも东京が好きなんだよと言ったっけ
残した言叶が消えてゆく
灰色の空に同化して
何も残らないんだと
はいたせりふが またひとつ ああ ああ
これも风邪のせいならいいんだけどさ


35.となりの町のお娘さん

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

となりの町のお娘さんが
仆の故乡(くに)へやって来た
都会の香りふりまいて
梦を见させてくれたんだ
好きになっちまったんだよ
はじめて知った口红の味
仆の胸は はりさけそう
月夜の晚に诱われて
大人になると 决めたんだ
长い发は 夜露にぬれて
苍い月がかわいい女(ひと)の
エクボの上でゆれてるよ

となりの町のお娘さんに
仆は心も 捧げたい
忘れることは出来ないよ
白い胸で 眠りたい
好きになっちまったんだよ
すてきな君は町の人だ
いつか归ると知ってるさ
切符を二枚 买っちまえばいい
二人で恋の汽车ポッポ
夜风が君のうなじをみせる
おもわず仆はかわいい女(ひと)の
くびれた腰を抱きしめる

となりの町のお娘さんは
仆を残して行っちゃった
约束よりも早い汽车で
何も言わずに归ったよ
きらいになっちまったのかョ
となりの町の风に乘って
そんなうわさを耳にした
お嫁に行って しまったんだね
娘心と秋の空
海辺の町は夏の终わりと
すっぱい恋で ミカン色に
知らんふりして 暮れて行く
となりの町のお娘さんは
今年の夏の忘れ物


36.祭りのあと

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

祭りのあとの淋しさが
いやでもやってくるのなら
祭りのあとの淋しさは
たとえば女でまぎらわし
もう归ろう、もう归ってしまおう
寝静まった街を拔けて

人を怨むも耻ずかしく
人をほめるも耻ずかしく
なんのために憎むのか
なんの怨みで憎むのか
もう眠ろう、もう眠ってしまおう
卧待月の出るまでは

日々を慰安が吹き荒れて
归ってゆける场所がない
日々を慰安が吹きぬけて
死んでしまうに早すぎる
もう笑おう、もう笑ってしまおう
昨日の梦は冗谈だったんだと

祭りのあとの淋しさは
死んだ女にくれてやろう
祭りのあとの淋しさは
死んだ男にくれてやろう
もう怨むまい、もう怨むのはよそう
今宵の酒に醉いしれて

もう怨むまい、もう怨むのはよそう
今宵の酒に醉いしれて


注意:三连目“日々を慰安が吹き荒れて”は、
吉野弘氏の诗の一行を借りました。


37.制服

作词:冈本おさみ
作曲:吉田拓郎

ラッシュ・アワーが疲れを吐き出してる
人の多さまでがものめずらしげに见えて
东京驿地下道の人ごみの中
ひと群れの制服の娘たちがいる

真新しいスーツ・ケースを提げて
集团就职で今着いたらしい
妙に腰の低い男が先头にたって
何とか会社の旗など振りまわしている

家を出る前の晚は赤饭など食べて
家族揃って泣き笑いしたのかい
里心だけはまだ田舎の家に置き
それでも家を出てくる魅力に负けて

どうですか东京って奴に会ってみて
とうですか东京って奴の御挨拶の仕方は
みんな押し默ったままのこの人ごみは
そうこれが都会って奴の御挨拶の仕方なんだよ

初めから都会に出ていかなければ
いつまでも都会でなくてすんだのに
きれいに暮らしてゆけるところは
どこか他のところのような气もするよ

今はまだ惊いていることだけですむけれど
もうすぐ判るさ惊かなくてすむさ
驱け引きのうまい男ばかり出世して
きれいな腹の男はもう拗ねてしまってる

これからきみは日曜日だけを待つんだね
悲しみの呗がなぜ街に流れるかも判ってきて
使うのに容易く稼ぐのに辛い
そんな给料の苦さも知ってしまうんだろうね

今度きみが故乡に归ってゆくまでには
亲に语れない秘密のひとつやふたつは
できてしまって嘘もついてしまうんだね
骗された男のことはきっと话さないだろうね

ぼくはこれから大阪へ行くところ
いちばんきれいだった女の子の颜など思い出し
制服が人ごみの中に消えてゆくのを
振りかえりながらぼくは见送っている


38.外は白い雪の夜

作词:松本隆
作曲:吉田拓郎

大事な话が君にあるんだ 本など读まずに 今闻いてくれ
ぼくたち何年つきあったろうか 最初に出逢った场所もここだね
感のするどい 君だから 何を话すか わかっているね
伤つけあって 生きるより なぐさめあって 别れよう

だから Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

あなたが电话で この店の名を 教えた时からわかっていたの
今夜で别れと知っていながら
シャワーを浴びたの哀しいでしょう
サヨナラの文字を作るのに 烟草何本并べればいい
せめて最后の一本を あなた吃うまで 居させてね

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

客さえまばらなテーブルの椅子 昔はあんなににぎわったのに
ぼくたち知らない人から见れば
仲のいい恋人みたいじゃないか
女はいつでも ふた通りさ 男を缚る强い女と
男にすがる弱虫と 君は两方だったよね

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

あなたの瞳に私が映る 泪で污れてひどい颜でしょう
最后の最后の化妆するから 私を绮丽な想い出にして
席を立つのはあなたから 后姿を见たいから
いつもあなたの影を踏み 步いた癖が 直らない

だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜
Bye-bye Love 外は白い雪の夜

Bye-bye Love そして谁もいなくなった
Bye-bye Love そして谁もいなくなった


39.7月26日未明

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

たとえそれが叶わない梦でも
自分を杀してまで生き续けるよりは
道ばたの小石になろうとも
今动かないよりはまだましなのさ

目まぐるしい时の流れなど
横目でにらみつければいい
变わらない心がある限り
人のそしりは通り雨のよう

幸福の大きさなど计れないもの
不幸の深さは闇の奥まで续く
いずれに身をゆだねていたところで
明日が形を变えるわけじゃない

越えなければならないものがある
语らずに行かねばならない时がある
コップ一杯の水を一息に饮み干して
朝のうちに外の雨を感じよう

言叶に醉いすぎた人々は
满足という定期便を待つばかり
心は贫しくなっているけれど
现实には充たされた气分

踏切を通过する满员电车
あらゆるため息をつめ迂んでいる
どこの驿で谁が降りようとも
ベルにせかされ电车は走り出す

生きていくのがそれこそわずらわしい时がある
耻をさらすには それだけ利口になり过ぎて
たけど船はまだ港の中
乘り迟れそうなのは谁
间に合うさ 间に合うさ
迟すぎる事は无い

人を爱したり 人を拒んだり
何かを夺ったり 束缚されたり
人生のメニューはいつも多すぎて
一つだけを选べないでいる

つけっぱなしたままのブラウン管からは
欺瞒に满ちた笑颜とやさしさが
现实を伝えるニュースの合间に
土足のままで入り迂んで来る

人は生まれた时すでに旅をしている
头の中にそれぞれの地图を广げ
谁かとの出会いで立ち止っても
旅人を引き止める锁は无い

すべてが终わってしまったわけじゃない
今何かを始めればそれでいい
荷物をまとめようとしなくても
その中の1つだけ携えていこう

生きていくのがそれこそわずらわしい时がある
耻をさらすには それだけ利口になり过ぎて
たけど船はまだ港の中
乘り迟れそうなのは谁
间に合うさ 间に合うさ
迟すぎる事は无い


40.人生を语らず

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

朝日が 升るから
起きるんじゃなくて
目觉める时だから 旅をする
教えられるものに 别れを告げて
届かないものを 身近に感じて
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を语らず

岚の中に 人の姿を见たら
消えいるような 叫びをきこう
わかり合うよりは たしかめ合う事だ
季节のめぐる中で 今日をたしかめる
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を语らず

あの人のための 自分などと言わず
あの人のために 去り行く事だ
空を飞ぶ事よりは 地をはうために
口を闭ざすんだ 臆病者として
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を语らず

おそすぎる事はない 早すぎる冬よりも
始発电车は行け 风を切ってすすめ
目の前のコップの水を ひと息にのみほせば
伤もいえるし それからでもおそくない
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を语らず

今はまだまだ 人生を语らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
见知らぬ旅人に 梦よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を语らず

越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を语らず


41.今日までそして明日から

作词:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

わたしは今日まで生きてみました
时にはだれかの力を借りて
时にはだれかにしがみついて
わたしは今日まで 生きてみました
そして今 私は思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしは今日まで生きてみました
时にはだれかをあざ笑って
时にはだれかにおびやかされて
わたしは今日まで生きてみました
そして今 私は思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしは今日まで生きてみました
时にはだれかにうらぎられて
时にはだれかと手をとり合って
わたしは今日まで生きてみました
そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと

わたしにはわたしの生き方がある
それはおそらく自分というものを
知るところから始まるものでしょう
けれど それにしたって
どこで どう变わってしまうか
そうです わからないまま生きて行く
明日からの そんなわたしです

わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました
わたしは今日まで生きてみました

そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと